自律神経失調症の予備軍

当整体所には自律神経失調症(原因不明の体調不良)の改善を求めてお越しになる人が多いのですが、この症状の人たちは呼吸が浅く、姿勢が悪い人がほとんどであります。そして回復しづらい人ほど呼吸と姿勢が悪い状態にあります。

元気だったのに、何かしらの身体的症状を切っ掛けに不調となり、病院へ行っても改善しない。パニック的な動悸や息苦しさなどの症状に悩み、症状に対し神経質になりすぎて日常生活や社会的活動に不安を感じてしまう。自律神経失調症の人たちはこのような感じで苦しんでおられます。

疲労

そして、この自律神経失調症の予備軍と思われる人が世の中に多くおられます。それは先ほど述べさせていただいたように呼吸の浅い人、姿勢の悪い人が世の中に多くいるということです。現代の私たちはスマートフォンの普及や足を使わない生活が増えたことにより、体幹の筋肉が衰え、姿勢が悪くなりやすくなっております。姿勢が悪くなって猫背のようになれば自然と呼吸は浅くなります。そうでなくてもストレスの多い世の中、緊張状態が続き、呼吸が浅くなることは間々あることです。

もし、自分が予備軍だと思われている人がおれば、いい姿勢を日頃から心掛けていただきたいと思うのですが、姿勢の悪い人は何がいい姿勢でどのようにしたら姿勢がよくなるのか身体感覚的にわからなくなっていたり、いい姿勢を心掛けても維持することが困難で逆に苦痛となってしまいます。このような状態に陥っておりましたら、まずは錆びついた関節や筋肉の動きをよくして、いい姿勢がとれやすいようにしていく必要があります(関節や筋肉の動きをよくする手法としては体操やストレッチなどがありますが、個人で取り組むことが難しい場合には当整体所のようなところをご利用いただいてサポートをお願いしたほうがよいと思います)。

いい姿勢は関節や筋肉の動きをよくしただけで可能になるかといいますと、実際にはそうではありません。保ち続けるには訓練が必要です。きれいな字を書くためにはお手本をもとに反復練習が必要なように、姿勢にも同じことが言えます。いい姿勢を意識しておこなう。この行為を日常生活の中で増やすことによって型が出来上がります。

また、関節や筋肉の動きを改善して、いい姿勢を普段から心掛けているはずなのに姿勢維持が困難だったり、整えたはずの骨盤が数週間後には再び歪んてしまう人もおられます。そのような人は体幹バランスが非常に悪い状態であると思われますので、体幹に関係する筋肉を使える状態にするために再教育する必要があります(自律神経失調症や腰痛などの症状がなかなか改善しづらい人は体幹バランスが悪い人に多いものです)。

いい姿勢は呼吸を深くし精神を落ち着かせます。脳の血流やスタミナも向上します。健康と生活の質をレベルアップさせます。実際に私も社会人時代、身体の不調に苦しんでいたことがあり体操やストレッチをし、いい姿勢を心掛けることによって健康面で大きな変化を得た一人であります。体調が思わしくないという多くの人に「いい姿勢」を身につけていただき、自律神経失調症のような症状とは無縁であってほしいと思っております。

当整体所は背骨や骨盤を整えること。健康のための姿勢改善のサポートもやっております。自分だけでは姿勢改善は難しいので色々とご相談していただければと思います。

2016年1月10日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : t.saitoh