骨盤の歪みは、腰痛だけでなく、婦人科系の不調(不妊・生理不順など)にも関わることがあります。

当院でも、腰痛などで施術を受けた方から「妊娠した」という報告をいただくことがあり、そこから骨盤の歪みと婦人科系の不調の関係を意識するようになりました。

ここでは、私の施術経験をもとに「骨盤の歪みと婦人科系の不調の関係」についてまとめています。妊活中の方の参考になれば幸いです。

骨盤の歪みと婦人科系疾患

婦人科系疾患に悩まされている方たちの特徴を振り返ると、以下の1~5の特徴に当てはまることが多く、当てはまる数が多いほど骨盤の歪みも重度の傾向があります。

① 仙腸関節・坐骨の動きが硬い

骨盤の画像 坐骨の衝撃吸収
  • 仙腸関節の可動性が低い(赤い部位)
  • 坐骨の動きが乏しく、お尻や太ももの筋肉が硬い
  • 座ったときの衝撃吸収がうまくできない(青い矢印の方向への吸収が乏しい)

② 体のうしろ側の筋肉が硬い(お尻・太もも・腰の筋肉が硬い)

ハムストリングス筋の緊張による骨盤下方牽引の加増
  • 骨盤を下方に引っ張る力が強くなる(赤い部位)
  • 腰が常に緊張状態
  • 前屈動作が硬い

③ お腹まわり・内ももの筋力が弱い

体幹の弱い部位を示した画像
  • 体幹の力が弱く、姿勢が崩れやすい(ピンクの部位が弱い)
  • 呼吸が浅くなる

④ 太ももの外側だけ発達している

外側広筋を説明した画像
  • 太ももの前・外側の筋肉が太い( 赤い部位) 周りの筋肉は少し細い感じ(ピンクの部位)
  • つま先が内側に入る歩き方(ペンギン歩き)
  • 骨盤が広がりやすい

⑤ 子どもの頃から走るのが苦手

走る動作の画像
  • 足を上げる・蹴る動作がスムーズにできない
  • 運動習慣が少なく、筋肉が弱い傾向

当院の骨盤矯正で改善が見られる理由

上記の特徴がある方に骨盤矯正を行うと、主訴とは別に 不妊・生理不順などが改善するケース が過去に多くありました。

当院の骨盤矯正では次のポイントを重視しています。

  • 骨盤の左右差(傾斜角度)を整える
  • 仙腸関節の可動性を回復させる
  • 坐骨の動きを改善する
  • 腰仙関節の動きを出す
  • 太もも裏の緊張を緩め、骨盤を正しい位置に戻す

これらにより、骨盤内の血流・リンパ・自律神経の働きが改善し、 子宮・卵巣が本来の働きをしやすい状態に整いだしたと考えています。

骨盤の歪みが婦人科系の不調を生む理由(推測)

施術経験から、次のような理由が考えられます。

  • 骨盤周囲の筋肉が働かず、体液(血液・リンパ)が滞る
  • 腰椎・仙骨の動きが悪く、自律神経の働きが低下する
  • 子宮・卵巣の位置が変わり、血管や神経が圧迫される
  • 骨盤の歪みが首の筋肉に影響し、ホルモン分泌に関わる下垂体に負担がかかる
  • 脳脊髄液の循環が悪くなり、神経システムに影響が出る

特に当院の施術では太もも裏の緊張がゆるむ → 骨盤が正しい位置に戻る → 自律神経が整うという流れが大きく関係していると考えています。

骨盤矯正の必要性と限界

骨盤を整えることで改善するケースは多くありますが、すべての婦人科系疾患(不妊や生理不順など)が骨盤の歪みから起きるわけではありません。

  • 精神的ストレス
  • 過労
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 冷え

これらが原因の場合もあります。

また、骨盤が硬い人・長年歪みがある人は改善に時間がかかる傾向 があります。

産後の骨盤矯正について

産後は骨盤が不安定になりやすく、歪みが戻らないまま生活すると「二人目不妊」につながることもあります。

  • 産後の骨盤矯正は産後3ヶ月〜半年がベター(身体が少し落ち着きだした時期、そして骨盤を安定させている筋肉郡が硬くなりすぎない時期がよいと考える)
  • 体力が戻っていれば1ヶ月後からでも可能
  • 骨盤ベルトは短期間なら有効
  • 長期間の使用は筋力低下につながるため注意

骨盤以外で気をつけたいこと

① 体液の滞り・冷え

  • 半身浴
  • ウォーキング
  • ストレッチ
  • 足首回し

などが有効です。

② 精神的ストレス

  • 呼吸が浅い
  • 胃の不調
  • 口の渇き

がある人は要注意。

笑う・深い呼吸・リラックスは副交感神経を高め、ホルモンバランスにも良い影響 を与えます。

コウノトリが赤ちゃん運ぶイラスト

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