揉み返しと好転反応は同じですか?

揉み返しと好転反応は同じような症状があります。好転反応のことでも揉み返しと言っている人がおりますので、一般の人は混同してしまっているかもしれません。とりあえずは、悪い揉み返しと良い揉み返しがあるということを理解していただくとよいと思います。

悪い揉み返しは、揉み過ぎで筋肉が疲労してしまった状態です。一種の筋肉痛の状態であり、筋肉に軽い炎症が起きています。その後、悪い揉み返しの場合は身体具合が特別に変わっていくことはなく健康状態や疲労状態は平行線のままです。

良い揉み返しも症状は悪い揉み返しに似ていますが内容が違います。筋肉の揉み過ぎてはないということ。身体が良い方向に変わっていく兆しであるということです。これが好転反応と呼ばれるものです。

好転反応には全身に痛みを発するものがあります。 これは炎症による筋肉痛ではなく、身体が活性化して起きているものです。好転反応による痛みの反応には大きく分けて2つのケースがあると言われています。

  1. 施術後に免疫力(白血球)が働き出し、身体の中にいるウイルスや細菌を退治しようとしている。このときに痛みが起きる。(風邪の時に節々が痛くなる症状と同じものです)
  2. 施術後、筋肉が緊張して毛細血管が圧迫される。血液の供給が滞るようになり神経が酸素不足を認識。このときに神経痛を発生させることによって血管を拡張して血流を良くする。

好転反応の内容には違いはありますが、どちらのケースも身体が良い方向に変わろうとして起きているものであります。

好転反応は疲労を溜めすぎているときに起きやすく、押したり揉んだりするマッサージや整体以外にも、ボキボキする整体やカイロプラクテック、鍼治療でも起きることがあります。特に整体などの施術を受けなれていない人に起きやすいものです。

好転反応が起きた場合の対処法としては血流やリンパの流れを促す行為がよろしいです。好転反応の内容によって使い分けが必要ですが、睡眠、身体を温める、熱いシャワー、ジョギング、炭酸泉入浴、酸素カプセル、リンパマッサージなどが有効です。その後も身体の回復具合が思わしくない場合には、体内に残っている疲労物質の量が未だに多いと推測できますので、再度お早めに整体施術を受けていただければと思います。施術の目安としては1週間以内。症状が重いときは定期的に連続して受けることをオススメします。

好転反応は痛みだけではなく、だるさ、発熱、吹出物、気持ち悪くなるというような症状が出ることもあります。

あまりに辛い反応がでますと再度施術を受けることが怖くなりますが、確実に良い方向に変わっているサインでありますので頑張って受けていただきたいと思います。もし、反応が強く出過ぎた場合には時間を短くしたり、半身だけ施術するという方法もありますのでお気軽にご相談していただければと思います。

2015-01-01