1.筋肉に体調があらわれる(自分なりの健康法を見つけましょう)
筋肉には「身体の動作」「骨格を支える」「熱を発する」「体液循環を促す」という役割があります。
筋肉は身体活動や代謝など私たちのライフワークと大きく関わっており、筋肉が優れていれば快適に過ごせる日が多くなります。
筋肉が優れている状態とは「筋力」と「柔軟性」がバランスよく備わっていることであり、この度合いが高いほど筋肉は、より優れた状態であり体調も良好であると言えます。
しかし、筋力と柔軟性を保つことは難しいものです。それは筋肉は緊張(収縮活動)をする性質を持つからです。
筋肉の緊張を作る要素(ストレス)は色々とあります。通常の筋肉運動とは別に筋肉が緊張する(収縮する)要素を以下にあげてみました。(私見ですが)
< 筋肉の緊張を作る要素 >
筋肉の緊張を作る具体的な例 | 筋肉が緊張する理由 | |
運動過多系 |
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疲労蓄積系 |
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代謝鈍化系 |
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天候系・気圧変化 |
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天候系・気温下降 |
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天候系・気温上昇 |
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胃腸負担系 |
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バランス系 |
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精神系 |
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老化現象系 |
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痛み炎症系 |
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その他 |
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上記の表にあるように筋肉の緊張を作る要素(ストレス)は私達の日常生活に多々あります。これらの要素から逃れることは難しいですが、原因がわかっていれば対応策を考え実施することはできます。
< 要素別対応策 >
対応策 (一つの手段として) | |
運動過多系 |
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睡眠不足系 |
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代謝鈍化系 |
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天候系 |
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胃腸負担系 |
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バランス系 |
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精神系 |
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老化現象系 |
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痛み炎症系 |
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その他 |
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自分がどのような筋肉緊張タイプなのかを知り、そして必要な対応策を実施していただければ、今よりもっと快適に過ごせるようになれます。
筋肉が緊張する要素(ストレス)は複合的で1つだけではないかもしれません。その場合は1つ1つ改善していくようになりますが、1つ改善するたびに身体は変化していきます。変化がでてくるたびに心が穏やかになり、エネルギーが増していくような感覚になっていきます。
私個人のことになりますが、毎朝ストレッチを欠かさずにやっております。もう既に10年以上は続けていますが、やっただけの効果を確実に感じているから続けられています。他にも疲労対策として神経の活性化、リラックスを目的に色々なことをやっております。おかげさまで20歳代のときより40歳を越えた現在の方がゲンキであると感じているのです。老化は確実に進んでいますが・・・ 苦笑
2.精神的ストレスの対処!? 欲求や刺激の依存に注意
私たちの人生には精神的ストレス(怒り、不安、不快)が付きものです。精神的ストレスがあると恒常性の働きにより自律神経(交感神経)を興奮させ、脳や体内からカンフル剤的な物質を分泌させます。これによって身体エネルギーが活性化され、精神は興奮、筋肉は緊張、血流は促進されます。
精神的なストレスが長く続きますと、疲労が増大し、自律神経のバランスが崩れたり、興奮作用のある体内物質が分泌されることにより睡眠不足の状態に陥ることがあります。睡眠不足が続きますと疲労は更に増大し、溜め込むことになります。このようになると身体のあっちこっちに不具合がでてくるようになります。
また、精神的なストレスが強いと快楽を求める傾向が強くなります。(心が気分の高揚を求めるようになります)
快楽の欲求も自律神経(交感神経)を興奮させ、私たちの行動をエネルギシュにさせてくれるパワーの源となります。しかし、このバワーのスイッチのオンとオフをしっかり使い分けることができないと、長期間の精神的ストレスと同様に疲労を貯めこむようになる危険性があります。
私見ではありますが整体の仕事をやっていて問題に感じることがあります。それは、長期間精神的ストレスがあった人はストレスが無くなった状態になっても、心がストレスから解放されていないように感じるのです。(ストレス思考になっている?)
長期間精神的ストレスがあった人は、睡眠は不足気味であり、ストレス度合が低いときでも精神的に落ち着いている期間が少なく、必要以上に快楽を求め、より刺激的なものを欲求するようなところがあります。快楽の欲求があると心が元気になり、そして満たされると落ち着くのです。しかし、落ち着いている精神状態の時間は短く、時間が経つにつれ気分が落ち込んだり、精神的ストレスに再び苦しむことになります。そして再度、快楽を求めるようになり、習慣化されていきます。(快楽・刺激の依存)
必要以上に快楽を求めるのは、不安や疲労に負けない覇気ある人生を追い求めているように感じられます。
しかし、このようなことが続けば徐々に疲労は増大、精神機能は破綻の方向へ導かれ、体内から覇気を奪っていくことでしょう。そうなりますと一時的に精神機能を高める働きのある酒やタバコなど比較的簡単に入手できる刺激物に依存するようになります。
この悪循環な状態から脱却するためには、今までとは違う手法で新しい生活リズムをつくることが必要になってきます。
3.「癒し」を取り入れる
新しい生活リズムには「癒し」を取り入れることが重要です。
まず肉体的アプローチからの「癒し」については次にあげる2つをおススメしたいです。
- 体内時計を整えるために早朝から明るい光を浴びる。 体内時計とは生物が生まれつき備えている時間測定機構のことで、体内時計の乱れが脳や生活のリズムを狂わす大きな要因の1つとしてあげられています。早朝に明るい光を浴びることは体内時計のリセットにつながります。時差ボケ的な倦怠感を軽減し、精神を安定させます。
- 姿勢を気にする。 背すじが伸び、上半身がリラックスしている。このときお腹と腰に程よく力が入った状態がいい姿勢だと考えています。姿勢に偏りが無くなることで肉体的なストレスが軽減します。呼吸も深くなり、脳や筋肉の血流アップにつながりますし、精神も安定しやすくなります。また、いい姿勢は脳内物質のセロトニンが関与し、不足すると姿勢が悪くなると言われています。セロトニンはリズム運動(エアロビクスなど)なとで増やすことができるので、日頃からウォーキングやエアロビクスなどのリズム運動を20分から40分おこなうことをオススメします。リズム運動はストレスにならないレベルでおこないましょう。
精神的な「癒し」は、心が穏やかになる時間をつくるようにしていただくとよいです。
- リラックス(心穏やかな状態になれるもの、興奮作用が強すぎないこと)
- 意識の集中(雑念を払拭するのによい、雑念はストレスのもと)
- 心地よい、気持ちいい(本能が快と感じるもの)
精神的な「癒し」の内容には、これらの3つの要素すべて含まれている活動をすることが好ましいです。精神的な「癒し」の時間を作ることで興奮作用がおさまり、自律神経のバランスも安定してきます。筋肉も必要以上に緊張しなくなり、筋肉疲労の回復も早くなります。
癒しを取り入れた新しい生活リズムを続けることで、少しずつ変化があらわれてきます。「たかが癒し、されど癒し」です。
ちなみに精神的な「癒し」の効果を実感するバロメーターは、口の中の唾液量が増えることです。唾液が増えていれば、いい癒しをしていると思ってください。
<癒しの例>
気のあった人たちと山登り、朝太陽の下で姿勢を正して好きな本を音読する、カートを使わないで歩いてゴルフ、モーツァルトの音楽を聴きながら体操をする、瞑想や座禅、書道、・・・etc
私がオススメする「癒し」ついては、安保徹さん(自律神経)、有田秀穂さん ( セロトニン神経 ) 、齋藤孝さん ( 姿勢・呼吸 ) の書籍をもとに、、私の経験も踏まえご紹介させていただいております。
※1
体液(リンパ液)の循環が悪かったり、肝臓(解毒作用)が疲労していますと、筋肉運動や代謝活動によって産生された疲労物質(老廃物)を体内に溜め込んでしまいます。疲労物質を含んだ体液(リンパ液)が停滞することによって筋肉は緊張し、血管を圧迫、血流が悪くなります。そうなると新鮮な酸素や栄養物が筋肉に届きづらくなりますし、おまけに血液の流れにのせて疲労物質を取り除くことができづらくなり、ますます筋肉の緊張が抜けなくなるという悪循環に陥ります。
※2
恒常性とは生体がさまざまな環境の変化に対応して内部状態(体内環境)を一定に保って生存を維持する現象です。恒常性は常に働いて内部状態を一定に保とうとしています。(このページでは恒常性の働きが強いと思われる事象に対して恒常性という言葉を使い強調しております) 恒常性の働きが強いほど、代謝産物である疲労物質は増えますが、疲労物質が更に増加する要素や停滞する要素がなければ、睡眠を十分に摂ることによって時間の経過とともに筋肉の緊張は自然回復に向かいます。