整体は頭痛に効果ありますか?

 

整体はすべての頭痛に効果があるわけではありませんが、特定のタイプの頭痛には非常に有効です。以下に整体が有効な場合とそうでない場合を分けて解説します。


整体が有効な頭痛

  1. 緊張型頭痛

    • 原因: 首や肩、背中の筋肉の緊張による血流悪化や神経圧迫。
    • 整体の効果:
      • 筋肉の緊張をほぐし、血流を改善。
      • 骨格の歪みを調整し、姿勢を正すことで症状を軽減。
  2. 片頭痛の一部(筋肉や姿勢が関連するもの)

    • 原因: 首や肩の筋肉の緊張が片頭痛を引き起こす引き金になる場合。
    • 整体の効果:
      • 緊張を取り除くことで片頭痛の頻度や強度を緩和する可能性がある。
  3. 後頭神経痛

    • 原因: 後頭部の神経が首の筋肉や姿勢の問題で圧迫されて起こる痛み。
    • 整体の効果:
      • 筋肉を緩め、神経の圧迫を解放する。
  4. ストレスや自律神経の乱れが原因の頭痛

    • 整体の効果:
      • 全身の緊張を解放し、副交感神経を優位にしてリラックス効果を促進。

整体が難しい場合や効果が限定的な頭痛

  1. 片頭痛(血管性が主な原因のもの)

    • 原因: 血管の収縮と拡張による頭痛。ホルモンバランスや遺伝的要因も絡む。
    • 整体の限界:
      • 血管の直接的な調整はできないため、予防や根治には医療の介入が必要。
      • ただし、トリガー(痛みの引き金)となる筋肉の緊張を和らげることで間接的に役立つ。
  2. 群発頭痛

    • 原因: 視床下部の異常や神経血管の問題。
    • 整体の限界:
      • 痛みが非常に強いため、薬物療法や専門的な治療が優先。
  3. 二次性頭痛(他の疾患が原因のもの)

    • : 副鼻腔炎、高血圧、脳腫瘍などが原因。
    • 整体の限界:
      • 根本的な原因の治療が必要で、整体は補助的な役割に留まる。

整体が有効な理由

  • 根本改善: 筋肉の緊張や骨格の歪みを調整することで、再発を防ぐ。
  • 即効性: 筋肉の緩和や血流改善によって、短時間で症状が軽減することがある。
  • 副作用が少ない: 薬を使わないため、体への負担が少ない。

まとめると

整体は、特に緊張型頭痛や筋肉・骨格の問題に起因する頭痛に有効です。一方で、血管や神経系の異常が主な原因の場合は、整体単体では十分な効果が得られないことがあります。しかし、医療と組み合わせてサポート的に活用することで、症状の緩和や予防に大いに役立つでしょう。

元気のツボ整体研究所の施術のように、「体の流れ」や「バランス」に注目したアプローチは、自律神経や血流を整えることで多くのクライアントの頭痛改善に貢献できると思います

2024年11月24日

二点押圧はどのようなものですか?

二点押圧は昔からある治療法です。代表的な治療法を2つ紹介させていただきます。

  • 横山式二点療法 横山卓(よこやま たかし)先生によって考案された治療法で、特定の症状や不調に対し、二つの点(経穴や筋肉の特定のポイント)を同時に刺激することで、より効果的に体のバランスやエネルギーの流れを整える方法です。この方法は、主に指圧や手技療法で行われることが多いですが、鍼灸でも同様のアプローチが取られることがあります。横山式二点療法の特徴は、効果的にリラックスや痛みの軽減、可動域の改善が図れる点にあり、ポイントの選び方や施術者の技術によって効果が大きく変わります。

  • 鍼の二穴療法(二穴刺法) この療法は、鍼灸で同時に二つの経穴(ツボ)に刺激を与えることで、より強い治療効果を引き出す方法です。二つの経穴は、通常、互いに作用を補完するように選ばれ、相乗効果によって気血の巡りを改善し、体のバランスを整えることが目的とされています。具体的には、疾患の原因や症状に応じて選んだ二穴を同時に刺激することで、単一の経穴を使った治療よりも効果が高まるとされます。

二点押圧は優れた治療法であり、自然治癒力(身体が生まれながらにして持っているケガや病気を治す力)を発揮させるのに最適な手技です。

特定のacupressure point(ツボ=指圧点)を二点同時に刺激することでVital Energy Points(元気のツボ)となり、二点間に血流やエネルギーを多く集め、体を整えます。

2024年11月7日

肩こりで色々な治療院へ行きましたけど再発します。治らないのでしょうか?

肩こりが発生するのは原因があるからです。原因が無くなればよいのですが再発する人の事情により難しい場合もあります。肩こりの原因やメカニズムについてはいくつかの視点から説明できます。

1. 筋肉の緊張と血行不良:
長時間のデスクワークやスマホの使用、姿勢の悪さによって首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。筋肉が緊張すると血管が圧迫され、血行が悪化し、酸素や栄養が筋肉に行き届かず、老廃物が溜まります。この状態が続くと疲労物質が蓄積し、こりや痛みが発生します。

2. 自律神経の影響:
ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れにより自律神経が乱れると、交感神経が優位になりやすくなります。交感神経が緊張すると血管が収縮し、血流が悪くなるため、肩の筋肉にこりが生じやすくなります。

3. 姿勢の問題:
姿勢が悪いと、肩や首周りに負担がかかり、筋肉が過剰に使われるため、次第にこりが発生します。特に猫背や前傾姿勢などは肩周りの筋肉に大きな負荷をかけます。

4. 精神的な緊張:
精神的なストレスも肩こりに影響します。ストレスを感じると無意識に肩や首に力が入ることがあり、その状態が続くと筋肉の緊張が持続し、肩こりが発生します。

5. エネルギーの「流れ」と「巡り」:
肩こりは、身体の「流れ」が滞ることで起きることもあります。全身は筋膜で全て繋がっており肩や首周りではなく、足や腕の怪我によって経絡などのエネルギーや血液、リンパの流れが滞り、こりや不快感を生じることもあります。

6.内臓-体性反射によるもの:
内臓と筋肉や皮膚は、神経系でつながっており、内臓の異常が脊髄を介して体の特定の部位に反射的な緊張や痛みを引き起こすことがあります。たとえば、胃や肝臓の不調が肩のこりとして現れたり、腎臓や腸の不調が腰痛として感じられることがあります。これは、脊髄で共有される神経経路によるものです。

  • 肝臓や胃の不調:
    肝臓や胃の不調があると、関連する脊髄の神経が肩や首の筋肉に影響を及ぼすことがあり、肩こりを引き起こす可能性があります。特に、肝臓は肩甲骨周りのこりに関連すると言われています。

  • 肺の機能低下:
    呼吸器の問題、特に肺の機能低下があると、首や肩周辺にこりが生じることがあります。肺と関連する神経が首から肩甲骨周辺に影響を及ぼすためです。

7.抗がん剤の影響によるもの:
抗がん剤の副作用が筋肉や神経系、内臓機能に影響を与えるためです。いくつかのメカニズムが関係しています。

  • 筋肉や神経への直接的な影響:
    抗がん剤の種類によっては、筋肉や神経を損傷しやすいものがあります。これにより、筋肉の緊張や炎症が生じ、肩こりや腰痛を引き起こすことがあります。また、神経に障害が生じると、特定の部位に痛みやこりを感じやすくなります。

  • 倦怠感や疲労の蓄積:
    抗がん剤治療中は全身に強い疲労感が出ることが多く、活動量が低下しがちです。動きが減ることで、肩や腰周りの筋肉が硬直しやすくなり、肩こりや腰痛が起きやすくなります。また、長時間の横たわりや同じ姿勢が続くことでも筋肉のこりが生じることがあります。

  • 内臓機能への影響と内臓-体性反射:
    抗がん剤は消化器系や肝臓、腎臓などの内臓機能にも負担をかけます。内臓がダメージを受けると、内臓-体性反射により、肩や腰に痛みやこりが反射的に現れることがあります。たとえば、肝臓や腎臓の不調が肩や腰に影響を及ぼすことが知られています。

  • 免疫力低下と炎症反応:
    抗がん剤による免疫力低下があると、体内で慢性的な炎症が起きやすくなります。この慢性炎症が、肩や腰などの関節や筋肉に痛みや不快感を引き起こすことがあります。また、炎症によって筋肉が緊張するため、こりや痛みを感じやすくなります。

つらい肩こり

2024年11月5日