寒暖差疲労は厳密には病気ではありませんが、自律神経の乱れが引き金となって体にさまざまな不調を引き起こす状態です。この不調が慢性化すると、別の病気を招くリスクもあるため注意が必要です。
寒暖差疲労の原因
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急激な気温変化
暑い環境から寒い環境への切り替えが頻繁だと、体温を調節するために自律神経が過剰に働き、疲労が蓄積します。 -
自律神経のバランス崩れ
自律神経は交感神経と副交感神経から成り、気温変化への対応でこのバランスが崩れやすくなります。
主な症状
- 倦怠感や疲労感
何もしていなくても疲れやすくなる。 - 頭痛・肩こり
血流が悪くなり、こりや痛みを感じやすくなる。 - 胃腸の不調
自律神経の乱れにより消化機能が低下する。 - 睡眠の質の低下
寝つきが悪くなる、途中で目が覚める。
放置すると起こりうる病気
寒暖差疲労そのものは病気ではありませんが、以下の病気のリスクを高める可能性があります:
- 風邪やインフルエンザ(免疫力低下)
- うつ病(自律神経失調による気分の落ち込み)
- 高血圧・心血管疾患(血圧の乱高下)
対策
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規則正しい生活
- 早寝早起きを心掛け、睡眠の質を高める。
- 1日3食バランスよく摂る。
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温度変化を最小限に
- 外出時は脱ぎ着しやすい服装を心掛け、体温調節をしやすくする。
- 室内ではエアコンや加湿器を活用して快適な環境を保つ。
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リラックスする時間を作る
- ストレッチや深呼吸、ぬるめのお湯での入浴で副交感神経を優位にする。
- 好きな音楽やアロマで心身をリラックスさせる。
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適度な運動
- ウォーキングや軽い筋トレなど、血行を促進し自律神経を整える。
寒暖差疲労は予防とケアが重要です。早めに対応することで、体調を崩しにくくなります。