1. はじめに

「しっかり休んでいるはずなのに疲れが取れない」

「特に理由はないのに、体が緊張している感じがする」

こうした状態が続くとき、自律神経のバランスが乱れていることがあります。

自律神経には、活動するときに働く 交感神経 と、休息や回復を担う 副交感神経 がありますが、現代の生活ではどうしても交感神経が優位になりやすく、体が“休みにくい状態”になりがちです。

2. 「休むために必要なのは、意識ではなく安心」

副交感神経が働くために大切なのは、「リラックスしよう」と意識することではありません。

体が “今は大丈夫だ” と感じられるかどうか。この“安心”が生まれたとき、自然と呼吸が深くなり、力が抜けていきます。

その安心と深く関わっているのが オキシトシン というホルモンです。

オキシトシンは、

  • 人にやさしく触れられたとき
  • 落ち着いた環境で過ごしているとき
  • 安心できる相手と一緒にいるとき

などに分泌されやすく、体を緩め、副交感神経が働きやすい状態をつくると言われています。

母親が赤ちゃんを静かに抱きしめている抽象的なシルエット。安心感とつながりをやさしく表現したベージュのイラスト。

3. ペットが教えてくれる「安心の感覚」

この感覚を、理屈ではなく体で実感しやすい存在が ペット です。

ペットと触れ合っているとき、特別なことをしていなくても、気づけば呼吸がゆっくりになり、体の緊張が抜けていることがあります。

私自身、昔 「力男(りきお)」 という犬を飼っていました。力男がそばにいるだけで、自然と気持ちが落ち着き、何も考えずに過ごせる時間がありました。

愛犬力男の画像

当時は特に意識していませんでしたが、今振り返ると、あの時間こそ 自律神経が一番整っていた のかもしれません。

ペットは、無理に何かを変えようとしません。ただそばにいて、静かな時間を共有してくれるだけです。

その「何もしない安心感」こそが、体にとってはとても大切なのだと思います。

4. 自律神経を整えるために大切なこと

自律神経を整えるために必要なのは、強い刺激や無理な頑張りではありません。

  • 体の反応を急がせない
  • 安心できる状態をつくる
  • 呼吸が自然に深くなる環境をつくる

こうした積み重ねが、体を休ませる土台になります。

これは、ペットと接するときの感覚にとてもよく似ています。

5. 最後に

体がなかなか休まらない、緊張が抜けないと感じるときは、

「ちゃんと安心できているかな?」

そんな視点で、自分の体を見つめ直してみるのも一つかもしれません。

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