長く使ってきた三井式温熱治療器について、故障から復活までの経緯と、使い続けて感じた特徴、そして温熱の使い方のポイントをまとめておきます。温熱器具を使っている方の参考になればと思います。

故障していた温熱治療器が復活した話

しばらく前から、スイッチを入れても温度が上がらず、表示ランプが点滅するだけの状態が続いていました。

メーカーに問い合わせたところ「故障の可能性があるので送ってほしい」と案内されましたが、修理費が高額になる可能性があったため、その時点では修理を断念。

最近になって再び電源を入れてみても状況は同じ。ダメ元で分解してみても大きな異常は見当たらず、「点滅は何かのサインでは?」と思い、温度設定ボタンを数秒押し続けたところ点滅が消え、正常に加熱が始まりました。

結局点滅は故障ではなく、サーモスタット機能みたいのが働き、自動的に温熱オフ状態になったサインなのかもしれません。ボタン長押しでリセット!?  説明書にも記載ないし、メーカーの方も教えてくれなかったので、何だったのかは不明ですが結果的に復活できました。

同じ症状で困っている方の参考になればと思い、記録として残しておきます。

三井式温熱治療器とは

三井式温熱治療器 MI-02の画像

三井式温熱治療器は、背骨まわりを中心に温めることで、自律神経や体液循環を整えることを目的とした温熱器具です。施術の現場で長く使われてきた歴史があり、独特の体感があります。

背骨まわりを中心に温めることで、

  • 呼吸が深くなる
  • 背中の緊張がゆるむ
  • 身体が軽く感じられる

といった変化が出る方が多いです。

書籍に紹介されている温熱療法の考え方

三井と女子氏の著書『注熱でガン・難病が治る』では、温熱療法の考え方として「熱が生命力を支える」という視点が紹介されています。

書籍では、

  • 自律神経と熱の関係
  • 背骨まわりを温める意味
  • 体表の反応から身体の状態を読み取る考え方
  • 熱は体内に浸透して内臓に届く

などが語られており、温熱療法が広まった背景を知るうえで参考になります。

※書籍の主張を紹介しているもので、医学的な効果を断定するものではありません。

私が感じていること(個人的見解)

書籍には「内臓の状態は体表にあらわれる」という記述がありますが、整体の現場でも、体表の反応から身体の状態が読み取れることは多くあります。押圧時に特定の部位だけ強く痛む場合、筋肉だけの問題ではないこともあります。

ただし「熱が内臓まで届く」という説明は科学的には難しく、温熱の作用は主に皮膚・筋膜・体表の代謝変化によるものだと考えています。

温熱の効果は「深部に届く」よりも、体表の反応を通して自律神経や循環が整うことに意味があると感じています。

アチチ反応とは

温熱を当てていると、特定の部位だけ強く熱く感じることがあります。「アチチ反応」 と呼ばれるものです。

私の経験では、アチチ反応が出る部位は、

  • 背中の緊張が強い
  • 体液循環が滞り、老廃物が停滞している

といった特徴があることが多いです。

その部位を温熱治療機で温めていくと、熱く感じる感度が下がり、背中の緊張がゆるみ、呼吸が深くなる方が多いです。

局所の温熱刺激と全身を温めることの違い

温熱刺激は特定の部位だけを温めるものです。

蒸しタオルやカイロ、三井式温熱治療器など、方法に関わらず共通しているのは、局所だけを刺激すると、その部分だけが反応する という点です。

局所に刺激を与えると、身体がその部位に反応して血液が集まりやすくなり、その血流の集中によって回復力が働きやすくなります。

お風呂に浸かるなど全身を温める場合は、体全体がゆるむような広い反応になりますが、局所の温熱刺激は 気になる部分を短時間で整えたいときに向いています

私の施術での使い方

元気のない方、免疫が落ちていそうな方、背中の緊張が強い方に対して、背骨まわりを中心に、70度の温度設定で短時間だけ温熱治療器を使うことがあります。

それとは別に、気持ちよい温度でゆっくり温める方法もよいと感じています。これは自宅でのケアにも向いています。

温熱治療機でリラックス効果が出やすい使い方

温熱治療器を使うとき、背中全体をゆっくり温める方法は、身体をリラックスさせるのに向いています。

皮膚の深部には「ルフィニ終末」と呼ばれるセンサーがあり、気持ちよい温度で、非常に弱い力で、なぞるようにゆっくり動かすことで反応しやすくなります。この刺激が入ると、副交感神経が働きやすくなると言われています。

効果が出やすい使い方としては、

  • 1センチを1秒で進むくらいのゆっくりした速度で動かす
  • 温度は“気持ちよい”と感じる程度
  • 非常に弱い力で、皮膚の上をなぞるように動かす
  • 背骨まわりを中心に背中全体をまんべんなく温める

ゆっくりした温熱刺激は身体を「リラックス・回復モード」に切り替える方向に働き、ストレス過多の人におすすめです。温熱治療機をお持ちの方は、ぜひお試しください。

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