筋肉にできるコリは程度に違いがあります。程度の弱いものであれば、しばらく休息したり運動すれば次第にほぐれてくるものです。しかし、強いコリの場合には注意が必要です。
強いコリができる原因
強いコリができる原因は継続した肉体的ストレスによるものであり、体の浅いところだけではなく 深いところの筋肉にも緊張が現れます。
そのため、1日寝たら改善されるというような類ではありません。
時間の経過とともに更なるストレスが疲労を作り、コリを強めてしまう恐れがあります。

上図、背中の赤色の部分は強いコリを、ピンク色の部分は程度の軽いコリをあらわしています。
初めはストレスや疲労で軽い張りのようなコリが現れ、更なるストレスや疲労により 強いコリが作られていきます。
軽いコリをマッサージしても強いコリは取れない
軽いコリ(ピンク色)をマッサージしても、強いコリ(赤色)を取り除くことはできません。
逆に、コリの度合いを強めてしまうことがあります。
強いコリができた場合には、その存在をしっかり認識したうえで、コリの部位と、コリができる要因となる部位を改善する必要があります。
強いコリは自然回復しにくい
強いコリができると、十分な休息や適度な運動などをしても自然回復が難しくなります。
特に以下の方は悪化しやすい傾向があります。
- 休息がとれない忙しい社会人
- 老化が目立つ高齢者
- 精神的ストレスの強い人
- 神経過敏な人
コリは痛みの原因になる
コリは痛みの原因となります。背骨付近にできたコリは、自律神経を介して内臓の働きを鈍化させることもあります。
筋肉痛との違い
筋肉が痛む原因として有名なのは筋肉痛です。これはトレーニングなどで鍛えた筋肉が膨張して炎症を起こしている現象です。
しかし、長時間パソコンをしている時でも痛みを発することがあります。この場合は筋肉痛とは言いません。
悪い姿勢を持続することで、長時間一定の負荷が同じ筋肉に掛かり(等尺性の筋緊張)、筋肉に硬いコリ状のものが現れます。
そのようになると発痛物質が停滞し、それを神経が感知することで痛みを発します。またコリが血管を圧迫しても発痛することがあります。

強いコリの影響により、コリのあるところではなく、離れた部位に痛みが起きる こともあります。(上図は腰のコリがお尻の痛みを起こしている例です)

背骨の付近にできたコリが自律神経を介して内臓の動きを鈍化させることがあります。(上図は左背中のコリが胃の不具合を起こす例です)

強いコリがある部位に更なるストレスが加わると、コリの度合が進行して 拘縮(こうしゅく) を起こすことがあります。拘縮は背骨などの関節に器質的なダメージを与えてしまう恐れがあります。(上図は背中の筋肉が萎縮していくイメージ)



背中に拘縮が起きると背骨のトラブルのもとになります。
拘縮のない背中では、背骨と背骨の間に椎間板(緑色)が存在し、衝撃を和らげるクッション的役割をしています。
しかし、背中の筋肉が萎縮し拘縮期間が長く続くと、背骨に対するストレスが強くなり、椎間板を損傷させる恐れ が出てきます。
椎間板が器質的ダメージを受けると炎症が起きたり、停滞した発痛物質が悪さをしたり、血管を圧迫して血流障害があれば、腰や足に強い痛みを感じるようになります。神経を圧迫すれば痺れが現れます。



強いコリによる萎縮が背中ではなく手や足の場合、肘や膝関節のトラブルのもとになります。
正常な関節は、関節包の中で滑液が分泌され、骨と骨がぶつからないよう軟骨が保護しています。
しかし、手や足に萎縮が起き拘縮期間が長いと、関節包が萎縮し、関節内部の器質的ダメージ は避けられません。
強い痛みを覚えるようになります。
注意(リウマチの可能性)
膝が痛く、手や指や足などにも炎症性(腫れ・熱感)の痛み がある場合、リウマチの疑いもありますので注意しましょう。
もし、朝起きた時に手足などの関節が痛く、その「こわばり」が1時間以上続く場合、関節リウマチの可能性は十分に考えられます。
リウマチは早期発見・早期投薬が重要です。疑わしければ病院(リウマチ専門医)に行きましょう。
最後に
このように強いコリの症状が進行すると、痛みだけではなく 器質的な変形へ悪化 することがあります。
特に老化現象が進むと、関節の拘縮具合も進行する傾向にあります。
強いコリのある方は、予防と改善のために 定期的な施術やセルフケア をオススメします。
どうぞお気を付けください。