からだに酸素

先日、出張整体でご利用者さまのお宅に伺ったところ、ご自宅に驚きの健康機器が導入されておりました。その健康機器とは酸素カプセル。ご利用者さまのご厚意により、この高額な健康機器を初体験。

私は30分程の体験でしたが確かな効果を実感。酸素カプセル使用後は爽快感があり、視野が拡大された感じがしました。普段は仕事終了後に疲労感があるのですが、それを感じない。上手な指圧を受けたあとのような感覚です!

事前に聞いていた評判通りのもので、疲労や怪我の回復、脳や毛細血管の血流アップなど色々といい効果を期待できそうです。お金と場所に余裕のあれば購入したいと思ってしまいました。

ただ酸素カプセルは高いものですし、場所も必要なので簡単には購入できません。 そこで私と同様に酸素カプセル欲しいけど購入できないという方には呼吸法をオススメしたいです。呼吸法と言っても 「息をゆっくりと長く吐く」というだけのもの。この呼吸法は色々ある呼吸法の中でも極めてシンプルなものですが、実践しやすく、酸素カプセルほどではありませんが同様の効果を得られるものです。

時間は15分以上、最低でもこのぐらいはやっていただきたいです。できれば鼻呼吸でお腹を膨らましたり縮ましたりする腹式呼吸がよいと思うのですが、初心者の方はあんまり気にしなくてもいいと思います。呼吸しやすい方法で、なるべく吐く息をゆっくり長くする。まずはそのことだけをシンプルに実践します。吸うのは普段の呼吸どおりにやればいいです。

「息をゆっくりと長く吐く」呼吸法は抹消血中酸素濃度を上げ、吐く息の酸素量減少、二酸化炭素量を増加させます。https://ci.nii.ac.jp/naid/110001091825/ これによって脳や神経への酸素量が増え、頭や眼がスッキリしてきます。冷え性、肌の血流、疲労、自律神経への効果が望めます。おまけにセロトニンという物質が分泌されやすくなりますので精神安定の効果もあります。(参照「ストレスをなくす心呼吸」高田明和著)

呼吸は単純のようで奥が深いものです。他にも色々な呼吸法がありますので、ご興味がある方は色々試してみてください。

酸素は食べられませんが栄養です。今回あらためて実感しました。

酸素カプセル

2013-09-10 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : t.saitoh

施術心得

一流と呼ばれている施術家はどこか共通する考え方、心得みたいなものがあります。私が大切にしている本の中に「もうひとりのあなた J.E.アプレジャー著」というものがありますが、施術効果について貴重なことが書かれております。下記に一部抜粋し、掲載します。


私はある治療家が針治療を施すと非常に効果を上げるのに、同じ患者に他の治療家が同じ針治療を施しても全く効果が上がらないケースを多く見てきた。最初の頃は偶然であると思っていた。そのため、同じ針治療で効果が上がらなくても、別に注意を与えることもなかった。また患者に対しても治療前も治療中でも、また治療後も、治療効果についての説明はしなかった。

しかし、その内に効果を上げることのできない医師が共通して、沈黙したまま治療していることに気が付いた。また効果を上げる医師は針治療を信じて施し、信じない医師は効果を上げていないことがわかった。信じない医師は2人で、針治療を頭から”バカげた治療法”と考えている。そして2人とも、良い効果を得てはいない。また彼らが針治療した患者を翌日同じように治療すると、逆に非常に良い効果を得ることも判明した。同じ針治療を用いて、治療中にその効果を目の前で見られるのであるから、違いは容易に確かめられる。患者の痛みが和らぐのである。

喘息患者や、肺気腫患者はその場で症状が軽減した。中毒症を持つ麻薬患者であるヘロイン患者も、目の前で依存性や症状が和らいで行く。赤く腫れた帯状疱疹による発疹も、針治療を信じる医師が正しく治療すると、目の前で発疹が消えて無くなるのである。あなたはおそらく「それは、効果のある場所に針を打てば効果があり、信じない医師は間違った場所に打っていたのであろう」。と考えているに違いない。

しかし、、私はこれが機会となり、治療の成果を上げるためにはセラピストの信念と意欲が左右すると考え始めた。そして信念と意欲による力は、想像以上に何か有りそうである。

例えば、良いムードを持つ外科医は、皮肉で冷淡な外科医や、暗い外科医よりも良い手術結果を上げることが多い。これは手術のテクニック以外の何かである。手技療法を用いるセラピストは、特に明るく己に自信を持って信念を抱いて行うと、反対である悲観的な考え方を持つセラピストよりもより良い効果が得られる。

そこで我々はセラピストと患者に流れる電流抵抗を測定して、治療態度による変化が存在するか調べることにした。すると治療効果を疑うセラピストや患者には、電流の抵抗力が増す結果がでたのである。

もうひとりのあなた J.E.アプレジャー著 P104~105より抜粋 


この内容に共感する施術者(セラピスト)は多いのではないでしょうか!? 私は共感するものがあります。

施術する人、受ける人、施術に関わる全ての人が知っておくとよいと思いましたので、ここに掲載させていただきました。

2013-02-25 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : t.saitoh

リンパの反射に着目したチャップマン博士

「ハンドブック チャップマン反射」 産学社エンタープライズ部出版

人体の内蔵や器官に病的変化が起きると、それは体表(身体の表面)に何らかの警戒信号を発する。そして、その信号を認識し施術者が手を加えることで、病的変化未然に防ぎ治癒に導く。このような反射区理論は昔からあり、鍼灸のツボやリフレクソロジー・足つぼ等、色々な反射区治療があります。

私のところは元気のツボ整体研究所という屋号ではありますが、実は鍼灸のツボ理論は取り入れてはいません。反射区治療理論としてはオステオパシー医師のフランク・チャップマン博士(故人)が研究された独自の治療ポイント、チャップマン反射(神経リンパ反射)を施術で利用しています。

チャップマン博士は身体のホメオスタシス(恒常性:体内組織を一定の安定した状態に保つ力)を障害するのは「リンパの流れ」にあると考え「リンパ系が身体に与える影響は小さいものではない」と唱え実証しています。

リンパの流れをブロックされることが、さまざまな病気の原因ではないかと考えたチャップマン博士は、ブロックが改善されれば健康が促進されるのではないかと推測し、多くの治療ポイントを発見しました。

治療ポイントは検査ポイントでもあり、基本的には腹側と背中側にそのポイントが存在します。例えば前立腺が不調であれば下記の図のポイントにリンパのブロックがあり、そのポイントには小さなシコリが存在します。治療としてはポイントに指を軽くあて円を描くように動かし、ポイントに溜まっているリンパをまわりの組織に向かって押し出すようにする。

チャップマン反射

特にこの前立腺のポイント付近(背中側)はチャップマン反射では大事なポイントの1つであり、骨盤内臓器や足の症状に関わっていたりするポイントです(前立腺、子宮、直腸、生殖器に関連)。またグッドハート博士によりチャップマン反射は更に進化し、治療ポイントと関連する筋肉を見つけだし、治療ポイントのリンパを改善すれば内蔵だけではなく関連する筋肉にもよい影響があることがわかりました。ちなみに前立腺のポイントであれば関連する筋肉はお尻の筋肉郡と太ももの筋肉となります。

チャップマンとグッドハートの治療ポイントは相違する部分もありますが、両者が発見したポイントは間違いなく私たちの役に立つ情報であり、今後も大いに活用されていくものです。

チャップマン博士は「ハンドブック チャップマン反射」の中で骨盤変位や甲状腺などについても非常に興味深いことを語っており、この本の内容は私の宝となっています。

2010-07-16 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : t.saitoh