腰のカーブや姿勢の話は、実は「自律神経の状態」と深く関係しています。
背骨には横から見るとゆるやかなS字のカーブがあり、これを「生理的弯曲」と呼びます。これは見た目を整えるための姿勢ではなく、重力の中で体が無理なく働くための自然な配置です。
腰のカーブは「作るもの」ではない

腰椎には前方へのカーブがありますが、それを意識して反らす必要はありません。
むしろ無理に腰を反らすと、腰や背中に力が入りやすくなり、呼吸が浅くなることがあります。
体が緊張しているときは交感神経が優位になり、無意識に体を固めて支えようとします。本来の腰のカーブは、体が落ち着いているときに自然と保たれるものです。
体幹を意識すると「少し丸く感じる」理由
呼吸を深くしたり、体幹を意識すると、
「腰が少し丸くなった感じがする」
と感じることがあります。
これは悪い変化ではありません。
それまで腰で踏ん張っていた力が抜け、体全体でバランスを取ろうとしている状態とも言えます。
副交感神経が働き始めると、体は必要以上に力を入れなくなり、このような感覚が出ることがあります。
呼吸は自律神経のスイッチになる
呼吸は、自律神経と直接つながっています。
呼吸が浅い状態が続くと、体は常に緊張しやすく、腰や背中に力が集まりがちになります。
反対に、お腹が自然に動く腹式呼吸でゆっくり呼吸ができると、副交感神経が働きやすくなります。
すると、体幹は過剰に固まらず、背骨は負担の少ない位置へと自然に落ち着いていきます。
日常での目安は「呼吸が楽かどうか」
姿勢や腰のカーブを細かく気にするよりも、大切なのは「呼吸が楽に続いているかどうか」です。
腰を反らそうとせず、胸を張りすぎず、呼吸が深く静かに続いている状態。それは、自律神経が落ち着いている一つの目安でもあります。
まとめ
腰のカーブは、意識して整えるものではありません。
呼吸が深まり、自律神経が落ち着いた結果として、体は自然と楽なバランスを取り戻していきます。
日常の中で、ときどき呼吸に意識を向けてみる。それだけでも、体は少しずつ変わっていきます。